続く不調との闘い Part3
ブログを通して自分の闘病生活を振り返ると、自分自身がどう病気と向き合うかはもちろん大切なことだけれど、どれだけ周囲に理解を得られるかが「前を向いて闘病していく」上ですごくすごーく大切だと痛感します。
「不調との闘い」の第一戦目は、「夫に理解してもらう」ことでした。
夫はコロナ禍の影響で、仕事が平日に休みになる日も多かったので、受診に付き添うこともありました。
バセドウ病の受診なら、今回の採血結果や今後の方針など具体的に「結果」がわかります。夫から「受診どうだった?」と聞かれれば、「検査結果は問題なかったよ、薬は今のままの量だよ」とか「薬止めることになったよ」とか言えます。
でも、精神科では先生との5分程度のお話と薬の処方がメインなので、夫から「どうだった?」と聞かれても「変わらないよ」と答えるしかありません。夫も「精神科って何もしないの?それで大丈夫?」と思っていたようです。
私は近い将来に妊娠希望があり、できれば薬物に頼りたくないことを医師に伝えていました。漢方は苦手で内服したくなかったけれど、不眠に関してできることは薬を増やすことくらいでした。
夫に、精神科では私の疾患が薬物療法以外の対応が必要な疾患ではないこと、自律神経の乱れは自分で行動を起こさなければ良くならないと思ったこと、たまたま今回慢性上咽頭炎という病気もわかったことで、治療にわずかな光が見えたことを何度も話しました。
そして、自分で行動を起こすためには夫の協力が必要なことを話しました。
私の住んでいるアパートは1LDKの間取りです。夫がどんなに気を使って行動をしていても、夫が朝起きてから会社へ行くまでの時間どう過ごしているのか、私がベッドの中にいて寝ていても、睡眠は浅くなっているのでわかります。
そのことを伝えました。
実際に起きた時間よりも前に、夫の影響も受けているから実質の睡眠時間は思っているより取れていないということ、就寝時も夫が隣でスマホをいじっていれば私は眠れなくなることなど、「夫の生活習慣が私に影響してきている」ということです。
不眠は私にとって、不調の主たる症状でした。体力は少しずつ戻ってきても、中途覚醒や悪夢はずっと残っていました。
もし夫が自分の生活習慣を変えたくないなら、寝る場所を分けたり、私は私のタイミングで生活できるようにしていきたいんだと伝えました。夫自身も、日頃の生活習慣がダラダラとしていて、早く寝た日は翌日の体調がちょっと良いことを実感していたようなので、お風呂に入る時間やベッドに入る時間など細かく指定したところ協力してくれるようになりました。
また、慢性上咽頭炎の治療についても、自由診療ではないけれどお金がかかってしまうこと、そこで完璧な効果が出るかどうかはやってみないとわからないけど、やってみたいことを伝え、許可をもらいました。
私は夫がいたからこそ仕事を辞めることができて、夫も私の病気と闘っているので、迷惑をかけているのだと思います。最初のころ、夫は傍にいるのに私のことを何も理解してくれていないんだと思い、悲しくなりました。でも私も、結婚相手が急に病気になって仕事を辞めなければいけなくなった夫の重圧は理解しきれていないのです。
夫婦として共に人生を歩んでいくには、「私のことを理解してもらう」努力は私自身がしなければいけないし、夫も私に対して言葉にして伝えなければ私も理解できないので、話し合うことが重要だと思います。
次からようやく症状と向き合う作業に入ります。