アラサー看護師”バセドウ病”になる

私は東京近郊に住んでいます。 看護師をしていましたが、バセドウ病発症後に退職しました。 バセドウ病発症後、同じ病気で戦っている方のブログで調べることが多く、 働き盛りで病気になるってどういうこと?私のこの症状ってなに? 結婚早々の病気をどう乗り越える?という私の疑問を、みなさんと 共有できたらな…と思い、ブログに綴ってみます。

総合内科の受診 2020年2月

総合内科の医師に受診をしたとき、医師から「今一番つらいことはなんですか?」と聞かれました。

普段の診察では、自身の血液データや症状の共有しかしてこなかったので、その質問をされたとき戸惑いましたが、やっと私自身と向き合ってもらえている安心感がありました。

私は、「データは改善しているのに、だるさや疲労感がずっと残って良くなっている気がしないこと、そのことを主治医にわかってもらえないこと、自分の中で仕事を続けるべきか悩んでいて、周りに答えを急かされている感じがすること」と答えました。

 

コルチゾールの値が異常であるとわかったときから、私と夫の中で正規雇用で働き続けるのは困難であるということはわかっていました。しかし、看護師として働いてきたキャリアと、生活していくための収入を失うというのは、容易に答えの出る問題ではありませんでした。パートタイムで働くか、それとも1回辞めて夫に養ってもらうか、ずいぶん悩みました。

しかし、同じ病院で働いている姉からは「仕事をすることが心の負担にもなっているし、暮らしの質を下げてでも1回辞めて体調を戻すことが最優先である」と、強く退職を勧められていました。上司は基本的には、「あなたの人生なんだから、あなたの選んだ決断を応援するよ」と言われていましたが、世間では新型コロナウイルスが流行りだしていた時期で、今のリハビリ勤務のまま働き続けるのは、職場での負い目もありました。

 

医師から、「今まで頑張りすぎていたし、どこか整理をしないとあなたが余計に苦しむことになる。看護師という仕事は、常に求められている仕事でいつでも復職できるのだから、辞めるという選択肢もあるんじゃないか」と言われ、自分自身が自身の体を大切にできていないことに気づきました。

夫婦で一緒に頑張っていこうと思っていたのに自分が働けなくなったということで、夫に対してかなり負い目がありました。夫と話すたびに、本当の私の苦しみを理解してもらえていないような気持ちになり、自分自身が犠牲になれば解決すると投げやりに考えていた部分もありました。

 

診察中、自身の思いを話しているうちに涙が止まらなくなりました。医師から「あなたが今泣いているのは、何に対してだと思う?あなたのこの気持ちはだれにわかってほしいの?」と聞かれ、夫に自身の体調や気持ちを分かってもらいたいんだと気づきました。そこで医師から、「まずはご主人に病院に来てもらってあなたの状況を伝える必要があるから、次回来てもらってください」と言われました。

そのとき、精神科の受診を勧められましたが、すでに抗うつ薬などの内服はしていたので、積極的に受診することにあまり乗り気になれずにいました…