アラサー看護師”バセドウ病”になる

私は東京近郊に住んでいます。 看護師をしていましたが、バセドウ病発症後に退職しました。 バセドウ病発症後、同じ病気で戦っている方のブログで調べることが多く、 働き盛りで病気になるってどういうこと?私のこの症状ってなに? 結婚早々の病気をどう乗り越える?という私の疑問を、みなさんと 共有できたらな…と思い、ブログに綴ってみます。

お金の正しい使い方を教えてくれた本

約2ヶ月かけて綴った闘病記の中で、お金に対するワードが何度も出てきました。

主に、ネットのコラムやインスタグラムなどからお金に対する知識は身に着けていったのですが、最初に読んだ本があります。

 

誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)

誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)

 

 

この本は、漫画形式になっていて主人公のうだひろえさんが様々な登場人物からお金の基本を学んでいくというものです。

私は今まで、なんとなく財形貯蓄をして、なんとなくクレジットカード払いをして、なんとなく保険に入って、、、これからなんとなく当たり前に家を購入するんだろうなと思っていました。

でもこの本を読んで、「お金がない=できない」ではなく、「お金がない状態を無くす」努力ができることを知りました。

 

今は仕事を辞めてしまったので、お金に対する考え方に以前より緊迫感が出ていますが、「お金を道具として正しく使えているか」という基本を軸に生活するように心がけるきっかけの本となりました。

 

ふるさと納税、NISA、iDecoなど、自分には関係ないと思っていたものがより身近になり、少し節税もできるようになりました。

知らなかった私の住む国

病気とは関係のないお話です。

 

 

昨年の3月に東海に住む親友に会いに行ったときのことです。

 

彼女の両親と話している中で、今まで日本社会のこと、医療のことなど知った気になっていたのですが、私は日本の歴史をあまり知らないということに気づきました。

高校では「覚えるのが面倒だから」「地理の先生と合わない」という理由で、高1の必修科目の世界史を高3のときも専攻しました。

今までほんの3回だけ海外に行ったことがあるのですが、そのときに思ったのは

「やっぱり日本で生まれ育った私は日本に愛着を感じる」

ということです。

中3で行ったアメリカ、ワイオミング州イエローストーンアメリカという広大な大地にワクワクしたし、22歳の時に行った韓国はお隣の国だけあってご飯も美味しかったし、翌年に行ったハワイはリゾート感に酔いしれました。

でもやっぱり、日本の空気(実家)が好きだし、日本人の奥ゆかしさに共感できるし、ご飯がおいしい。

 

そんな自分のルーツを知らないで、他国のことをとやかく言えないなと思ったのです。今まで生きてきた中で、平和学習として「沖縄、広島、長崎」に行きました。あくまでも「被害国日本」を見てきたのかもしれません。でも、慰安婦問題や徴用工問題、反日など、未だに日本を「加害国」として見ている国があります。

未来に向かって歩き出すために私にできることって何だろう、、、と親友と別れた帰りの新幹線の中で考えました。そして、私は日本の歴史を知らないということに気づきました。

 

 

まず、井沢元彦先生の「学校では教えてくれない日本史の授業」という本を読んでみました。

 

学校では教えてくれない日本史の授業 (PHP文庫)

学校では教えてくれない日本史の授業 (PHP文庫)

  • 作者:井沢 元彦
  • 発売日: 2013/02/05
  • メディア: 文庫
 

 

日本人の根底にある信仰やものの考え方など、歴史を細かく探るというより時系列で歴史を結びつける本です。

学習のための本なので、かなりメンタルが参っている私には読むのが大変で、分厚い文庫本を半年かけて読みました。

歴史学者の先生からは賛否両論あるようですが、私はなんとなく今まで感じてた矛盾を、訂正してもらったように思いました。

 

あと、これは姉に薦められて読んだ本ですがアーサー・ビナードさん著の「知らなかった、ぼくらの戦争」という本です。

 

知らなかった、ぼくらの戦争

知らなかった、ぼくらの戦争

 

 

これは太平洋戦争を生き証人たちに、アメリカ人である絵本作家のアーサーさんがインタビューしたことをまとめた本です。日本からしたら「加害国アメリカ」だけど、アメリカは「正義のために核兵器を使って、それで戦争を終わらせた」としています。最初に日本がアメリカに真珠湾攻撃を仕掛けたけれど、そんな暗号はアメリカはわかっていて、最初はアメリカが負けているように見せただけ…とか、「鬼畜米兵」と教え込み軍国少女を作り上げた日本とか、今まで普通に学校教育を受けてきたはずなのに、知らなかった事実がたくさんありました。

また、他国からしたら加害国でもあったことも新たに学んだところもあります。

 

私にとってこれらは、歴史は未来に生かすための教科書なんだと実感できる2冊でした。そして、日本人の思考のクセを知ることができる本でもありました。

日本人としての誇りは捨てずに、過去の反省をしっかり反省し、微力ながら平和な未来に生かしていきたいなと思います。

メンタルが参っているときに観た映画

私はバセドウ病そのものより、かなりメンタルが参ってしまっていたので、2時間の映画を観続けることは困難でした。また、ハラハラドキドキする映画は返ってメンタルにダメージが加わるので、ディズニー映画など結末を知っている映画以外は観ませんでした。

 

そんな闘病中でも、個人的に楽しめた、好きな映画を紹介します。

 

「リトル・フォレスト 夏・秋」「リトル・フォレスト 冬・春」

 

リトル・フォレスト 夏・秋

リトル・フォレスト 夏・秋

  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: Prime Video
 

 

 

リトル・フォレスト 冬・春

リトル・フォレスト 冬・春

  • 発売日: 2015/06/24
  • メディア: Prime Video
 

 

 

これは橋本愛さんが主演で、東北の小森という村で主人公が、四季に合わせてほとんど自給自足の生活を送るお話です。

この作品は病気になる前から何度か見ていた映画です。

動いているけど立ち止まっているような、立ち止まってるようで動いているような、なんとなく自分に重なる部分のある物語な気がします。

私自身、田舎出身で家のうしろは山で、よく近所の滝まで散歩していたし、夏には祖母に頼まれて家の畑のキュウリやなすを収穫していたので、懐かしい気持ちになりました。そしてなにより、映画に出てくる食べ物がおいしそうで、食欲が低下していた私に食欲(料理する意欲)をくれた映画でした。

 

 

かもめ食堂

 

かもめ食堂

かもめ食堂

  • 発売日: 2016/06/29
  • メディア: Prime Video
 

 

 

これは小林聡美さん主演で、舞台はスウェーデンストックホルムです。主人公の冴えないカフェにお客さんが集まるようになっていくもので、物語は淡々と進んでいきます。そして、おにぎりが食べたくなります。ほのぼの温かい気持ちで見られる映画で、私はこの映画3回は観ました。

その他、小林聡美さんの出ている「めがね」マザーウォーター」「山のトムさん」「パンとスープとネコ日和」などの作品は、日常が描かれているもので個人的に観やすかったです。

 

 

病気になって変わった趣味

今まで「病気になった私」に重点を置いて書き進めていましたが、重い内容に正直私も飽きました。

 

私の今までの趣味は読書、映画鑑賞、ディズニーに行くことだったのですが…

バセドウ病発症後からそれらの趣味が全て苦痛でした。

今までは1人でレイトショーを観に行ったり、姪と2人でディズニーに行ったりしていたのに、夫や家族がいないとそれらができなくなりました。

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そんな中でも、楽しめたことを綴ろうと思います。

 

バセドウ病発症直後から、「どうぶつの森ポケットキャンプ」にハマりました。

今世間では「あつ森」がブームですが、私はそもそもSwitchを持っていないのでポケ森で十分です。

淡々とどうぶつの願いを叶え、自分好みのキャンプ場を作ることが、「私を必要としている人(どうぶつ)がいる」(大げさ…ヤバい人…)と思えて、家事すらまともにできない現実を逃避しつつ、退屈しのぎになりました。

最近、イベントが多くて少々疲れますが…。

 

 

2回目の休職中の少し体力が戻ってきたとき、手ごね全粒粉パンを作ることにもハマりました。今まで料理は好きでよくやっていたのですが、パン作りはハードルが高くチャレンジしていませんでした。ホームベーカリーは持っていないし、手ごねだと10分は最低でもこね続けなければいけないので、ハマったといっても月に2,3回作るときもあれば2,3ヶ月作らないこともあります。

でも、パンをこねている10分間はこねることに集中できるし、日頃の愚痴をパン生地にぶつけることもできるので、大変だけど気分転換でもありました。

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1番嬉しかったのは、夫や義母、家族が「おいしい」と言ってくれたことですが。

 

料理に関しては、作る工程を楽しめるようになりました😊

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ようやく自分自身を見つめることができて思うこと

 

mia9109.hatenablog.com

 

1か月前に投稿した、私のつたない看護論の中で、私なりの学びを述べました。

 

ブログを書くにあたってこの1か月ちょっと自分の気持ちの振り返りをしていて、少し考え方の変化がありました。

 

3つのポイントの中で

「患者の気持ちは100%理解できない!」

「でも理解できないから、看護できる部分もある」

「あなたのことを信頼しないと、患者は本音を吐けないですよ!」

 

と記した中の最初の「患者の気持ちは100%理解できない!」というところです。

 

 

医療者や患者を取り巻く周囲に、100%患者の気持ちは伝わらないのだ…

と思っていたのですが、

「いや、患者自身が自分の気持ちに率直に向き合うことができていないのかも…」

と思うようになりました。

 

私は精神科で、身体表現性障害と診断されました。

自分では前を向いていきたいと思っているのに、体が動かない…のです。

「気持ちの問題だよ」

「気にしすぎ」

「太って体力が落ちてるからだよ」

など、色々言われてきましたが、

正確には心が体を動かすことにストップをかけた状態だったのかなと思います。

 

 

ジェットコースターは最初の動力で上まで持ち上げたら、あとは落ちるときの加速で動いていきます。

でも私の体は、最初の動力が不良でなかなか上に押し上がらず、これから落ちると分かっている恐怖にずっと心がすり減らされているような、そんな感覚でした。

前には進めるけど、後ろには下がれない。

上がり切ってしまえば恐怖を叫んだり、風を感じたりして楽しめるはずなのに、そこを上る機械が(体の機能が)不具合を起こしていて、要らぬ心配で傷心しました。

感情に関して言えば、フリーフォールのように急上昇急下降で、意図せずに振り回される感情にすごーく疲れている状態でした。

自分が経験して実感した部分ですが、本当に「あー、今日はもしかしたら少し動けるかも」と思った前向きな思考は1時間後には「だめだ…頭が重くて動けない…」となってしまうのです。

 

疲れてるときに、これからの人生に関わってくるような重要なことを考えても、答えなんて出ないはずです。

闘病で体調が優れなかったら尚更です。

私は中学生のころから自分の感じたこと、思ったことを日記に書くようにしていたのですが、バセドウ病発症後はなかなか日記を書くことすらできませんでした。

私が、自分の予想外の人生に戸惑い、その人生を受け入れてしっかり向き合えるようになったのは、退職後の本当にここ最近のことです。

 

仕事を辞めて、家族との付き合い方を見直して、自分の体を第一に考えた生活をしていく中で、ようやく「バセドウ病、身体表現性障害を患った私」を客観視できるようになりました。

そこで、あのときの私の気持ちを言葉にすることができました。

そこから、ブログを書こうと思うようになったのです。

 

もちろん苦しいときに苦しいって言える人もいるけど、苦しいときに苦しさに気づけない人もいると思います。

それを本人じゃない誰かが言葉にしてくれたり、話を聞いてくれると患者自身が自分の本当の気持ちを見えるようになる部分があるんじゃないかなーと思うのです。

 

だから、患者の気持ちが100%理解できないんじゃなくて、

「患者も自分の気持ちを100%理解できていないのかもしれない」

と思っていただけると、患者になった私は嬉しいなと思います😅

1人の収入で夫婦生活をするには・・・? Part3

次に車の所有についてです。

 

月に3万円ローンを払っている夫の愛車は維持費を含めて年間100万円は超えます。高級ミニバンと呼ばれる車種で夫の見栄でもあったのですが、その車に乗るのは週に1,2回です。全く乗らない週もあるので、車を売却してローン完済したおつりで購入できる車へ変えました。今後の妊娠出産を考えると、車に乗る回数は今よりも増え、私が運転するということ、子どもを乗せるということを考え、ミニバンタイプの車へ持ち出し30万ほどで乗り替え、保険もネット保険へ切り替えました。税金も減り、燃費も良くなったので、年間の維持費は多めに見積もっても35万ほどになりました。

車に関しても月当たり5万弱は支出削減したと思います。

ただ、車の購入に関しては夫の知人の多大なるご厚意によって、すごくいい条件の車を安く売っていただけたので、その方へは感謝してもしきれません。

 

もう1つは通信費です。

現状、インターネットはアパート契約時に無料だったので、各々が所有している携帯料金の見直しをしました。夫と私は別々のキャリアでしたが、大手キャリアでした。格安SIMのメリットは知っていたのですが、いろいろな格安SIMの登場でどのキャリアにすべきか迷っていました。結局、家族割引があり通信速度の影響が少ないと言われているUQモバイルへ夫婦で乗り換えました。

ここでは1万5千円の支出削減をしました。

 

その他日用品や美容費など細々したものの見直しをして、夫婦2人で{夫の年収÷12}の額で生活をしていけるようにしていこうとなりました。ただ、退職後の1年は移行期間として、毎月予算修正を要するので貯蓄は難しく、移行期間の中で夫の月収から貯蓄を回せるような家計にしていくという長期目標を夫婦で定めました。

1人の収入で夫婦生活を送るには・・・? Part2

次に現状の支出の把握です。

 

将来的なことを考えて、実際の家計でいくら支出があるのか、今後の収入を見越していくらまでの支出なら大丈夫なのかという計算を夫としました。

幸い1年前に親友の実家にお邪魔した際に、親友の母から「家計簿をただつけるんじゃなくて、物の値段を1個1個書いたりするのが大事よ」と助言いただいていたので、少なくとも1年間の支出はまとめてあり、現実的な計算をすることができました。

 

 

私たち夫婦の中で大きな支出を占めているのは、食費と交際費でした。

 

食費に関しては、私の夫は身長も高くガタイもいいのでよく食べます。私は、多くは食べないけど、1ヶ月に1回は焼き肉とか寿司を食べたいと思ってしまいます。

食べることはお互いの共通の楽しみでもあり、食に関しては2人で月に7万円を超える月もありました。しかし、お互いに結婚してから5㎏以上体重増加していたので、食費の見直しもダイエットにつながると考え、夫と一緒に実現可能な予算設定をしました。

 

交際費に関してはお互いに兄弟が多く、親戚付き合いが増え、世間一般の平均支出の3倍は交際費にお金をかけていました。ただ、「実にならない使い方」をしているわけではないので、交際費の大部分を占めている私の家族との付き合い方については家族へ協力を仰ぎました。我が家では甥や姪が生まれたあとから、誕生日会、クリスマス会、節分はみんなで楽しむ行事だったので、かなり支出が多かったのですが、予算を決めて予算の範囲で楽しむという方向にしていくこと、プレゼントに関しては一律の値段を設定することなど、少なくとも私にだけメリットがある内容ではなく、家族全体にメリットがあることでした。

 

この2つの項目だけで、少なくとも5万円以上は支出の削減ができました。