知らなかった私の住む国
病気とは関係のないお話です。
昨年の3月に東海に住む親友に会いに行ったときのことです。
彼女の両親と話している中で、今まで日本社会のこと、医療のことなど知った気になっていたのですが、私は日本の歴史をあまり知らないということに気づきました。
高校では「覚えるのが面倒だから」「地理の先生と合わない」という理由で、高1の必修科目の世界史を高3のときも専攻しました。
今までほんの3回だけ海外に行ったことがあるのですが、そのときに思ったのは
「やっぱり日本で生まれ育った私は日本に愛着を感じる」
ということです。
中3で行ったアメリカ、ワイオミング州イエローストーンはアメリカという広大な大地にワクワクしたし、22歳の時に行った韓国はお隣の国だけあってご飯も美味しかったし、翌年に行ったハワイはリゾート感に酔いしれました。
でもやっぱり、日本の空気(実家)が好きだし、日本人の奥ゆかしさに共感できるし、ご飯がおいしい。
そんな自分のルーツを知らないで、他国のことをとやかく言えないなと思ったのです。今まで生きてきた中で、平和学習として「沖縄、広島、長崎」に行きました。あくまでも「被害国日本」を見てきたのかもしれません。でも、慰安婦問題や徴用工問題、反日など、未だに日本を「加害国」として見ている国があります。
未来に向かって歩き出すために私にできることって何だろう、、、と親友と別れた帰りの新幹線の中で考えました。そして、私は日本の歴史を知らないということに気づきました。
まず、井沢元彦先生の「学校では教えてくれない日本史の授業」という本を読んでみました。
日本人の根底にある信仰やものの考え方など、歴史を細かく探るというより時系列で歴史を結びつける本です。
学習のための本なので、かなりメンタルが参っている私には読むのが大変で、分厚い文庫本を半年かけて読みました。
歴史学者の先生からは賛否両論あるようですが、私はなんとなく今まで感じてた矛盾を、訂正してもらったように思いました。
あと、これは姉に薦められて読んだ本ですがアーサー・ビナードさん著の「知らなかった、ぼくらの戦争」という本です。
これは太平洋戦争を生き証人たちに、アメリカ人である絵本作家のアーサーさんがインタビューしたことをまとめた本です。日本からしたら「加害国アメリカ」だけど、アメリカは「正義のために核兵器を使って、それで戦争を終わらせた」としています。最初に日本がアメリカに真珠湾攻撃を仕掛けたけれど、そんな暗号はアメリカはわかっていて、最初はアメリカが負けているように見せただけ…とか、「鬼畜米兵」と教え込み軍国少女を作り上げた日本とか、今まで普通に学校教育を受けてきたはずなのに、知らなかった事実がたくさんありました。
また、他国からしたら加害国でもあったことも新たに学んだところもあります。
私にとってこれらは、歴史は未来に生かすための教科書なんだと実感できる2冊でした。そして、日本人の思考のクセを知ることができる本でもありました。
日本人としての誇りは捨てずに、過去の反省をしっかり反省し、微力ながら平和な未来に生かしていきたいなと思います。